お正月にガレット・デ・ロワを作ろかと思っていたのだけれど、家族の希望でミートパイに。 生地はなんちゃってフィユタージュなんだけれど、私的にはこの生地が完全に市民権を得ている、最近では。 先日、この生地を使ったお菓子をレッスンでつかったら、生徒さんからこんなはなしが。 「ミートパイを作ろうと思ってセンセイのレシピを捜したら、何とこれを習ったのは10年前! しかもタイトルが《Mme.Uemuraのいんちきパイ》 でしたよ」 長く同じことを続けていると手に入る材料が変わったり、やり方が変わったり、流行が変わったり、世のライフスタイルや食に対する考えが変わったり…時には世の中そのものが変わったり。 そんな中、フィユタージュ生地に対する私の考えも。 このミートパイ、起源は私の中学生時代にもさかのぼるのだけれど、少しずつ少しずつ変化して今日に至っている。 先日、バターの手に入らなさを嘆いたばかりだが、このことは私にとっては悪いことばかりではなかった。 久々にスーパーで雪印の無塩バターを使わざるを得なくなったのだが、このミートパイが焼き上がったとき、何ともなんとも懐かしい香りがしたのだ!! それは私が生まれた家で香ったミートパイ。 ああ、あれは雪印バターの香りだったのだ。 ずっと発酵バターにこだわって焼き菓子を作って来たけれど、私の中に深く深く染み込んでいたパイの香りに本当に本当に久しぶりに再会できた。
by friand
| 2015-01-13 10:53
| 本日の制作
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