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ヴァニラのムース サヴァラン風

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サヴァランは1845年、オーギュスト・ジュリアンが、当時名店ストレーで好評をはくしていた「ババ」を改良して、ブリア・サヴァランの名を冠した事で知られる古典的なフランス菓子である。
ラムかキルシュ風味のシロをつかうのが伝統的な作り方であるが、最近ではオレンジやパッションのシロを使ったり、ベネディクティンなどちょっと変わったお酒を使うことも多い。
強い印象の味やエキセントリックな味は何種類ものお菓子を買うときにアクセントに一個加えるのは良い。でも自分で作って一気に10個とか15個とか出来てしまうのはちょっとかなわない。
そんなわけで私の作るお菓子はいつも少し保守的で大人しめだ。

サヴァランのバリエーションが欲しいと思いつつ、シロで冒険することは私にはどうしても出来なかった。
今回はサヴァランをパーツとして使い、バニラのムースと組み合わせた。
サヴァランに含まれる塩味がムースと合わさってキュートな味となった。
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by friand | 2008-09-22 14:46 | 本日の制作

イチジクのタルト

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田舎育ちのわたしにとってイチジクはちっともありがたい果物ではない。
季節になると庭でたくさんなり、摘むと白いお汁はでるは、食べると口の周りはかゆくなるは、熟して開いたものを食べると中からアリは出てくるは、かごに入れて縁側に置いておくとすぐに傷むは。

そんなワケでお店で売られているイチジクをわざわざ買う人の気持ちがちっともわからなかった。
しかし、長い間、美味しいイチジクのタルトを作りたいとは思っていた。だって写真で見ると美味しそうなんだもの。
ものの本にはよく生のまま乗せてタルトに焼き込んだのが載っている。
試したことのあるかたはお気づきだろうが、何だか生臭く、ぱさぱさしてちっとも美味しくない。

d0003995_2051477.jpgd0003995_20514737.jpgそこでコンポートにしてタルトにのせてみたところなかなかいけるものとなった。
オレンジとシナモンで香りをかすかに付けたのは河田勝彦氏の本から。
少しねっとりした感じで焼き上がり、今までで最高のイチジクのタルトとなった。
近所の果物屋さんにお願いして取り寄せていただいた素材も良かったのだと思う。
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by friand | 2008-09-20 20:56 | 本日の制作

路地咲きのバラの花

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埼玉県に住む従妹から路地咲きのバラの花が送られてきた。
正確には従妹ではないのだけれど昔から従妹待遇で付き合ってきた。
路地に咲くバラの花を見て、私の亡くなった父のバラ園を思い出してくれたらしい。
父はハイブリッドのバラを何百本と作り、春と秋のコンテストにいつも出していて、入選の常連でもあった。
盛りの頃となると庭中にバラの花が香った。
私の実家を知る人はバラと私のお菓子をセットで思い出してくれるらしい。
父は私の客のためにバラを丹精し、私は父の客のためにお菓子を作った。そんな時期が何年かあった。
お互いに自分の好きなことを通して孝行することが出来た幸せな父子であったと思う。
そして母はそのどちらもを応援してくれた。時にはぶつぶつ文句を言いながらも。
父の丹精したバラの庭はもう無い。
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by friand | 2008-09-20 20:23 | 雑記