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クリストフル

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以前どこかの雑誌で「バブル時代に買った一番バカバカしい買い物は何か?」という特集があり、読者が色々と体験談を書いていた。
これはバカバカしい買い物というわけではないのだけれど、ひょっとしたらバブルがなければ買わなかったのではないかという買い物である。
ある程度食器を持つと次に欲しくなるのはカトラリー、銀器だ。
リモージュやマイセンにステンレスの金属食器では興ざめである。
私もそれほど上等の食器を持っているわけではなく、また、祖父母がアメリカで揃えたとおぼしきニッケルシルバーのセットがあったので、とりあえずは満足していた。しかし、ある時クリストフルのナイフとフォークを持ってしまったときから、あの心地よい重さが忘れられなくなった。
人々は分に過ぎた車に乗り、レストランで食事をし、衣類やアクセサリを身にまとっていた。
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by friand | 2005-08-27 13:57 | 雑記

Noritakeの食器-2

d0003995_2065468.jpg暑くてお菓子を作る気にならないので、食器ネタでしばらくつないでみます。

古いノリタケの画像をもう少しディテールがわかるようにしてアップしてみました。
この食器には本当にお世話になりました。
子供の頃、誕生日にはビーフカツレツがのったものです。
そう、関西でごちそうと言えばビーフカツ、絶対にトンカツではありません。
付け合わせは千切りキャベツとスパゲティーナポリタンかケチャップライス、というのが定番でしたでしょうか。
母が手作りしてくれたバラの花のデコレーションの乗ったバースデーケーキと「豪華」な皿にのった料理で私はこの上もなく幸せだったのを覚えています。
良い食器を持ちたいという気持ちはきっとこのころから育まれていたのでしょう。
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by friand | 2005-08-20 20:31 | 道具・小物

Noritakeの食器

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事情があって奈良にある私の生家を一部整理をすることになった。
そこでいくつかのものを持ち出したわけだけれど、土地柄法隆寺の管長の書だとか富本憲吉の小品とかもあるのだが、何を置いても私が手許に置きたかったのはこのノリタケのディナーセットである。私が生まれる前からこの家と共にあり、私の食器の原点だ。
写真のノリタケは昭和初期、生家の新築祝いに当時ノリタケの食器をアメリカに輸出している仕事をしていた人がくれたものだそうだ。1ダースのフルディナーセット、だったはずだがティーポットが最初から欠けていたらしい。祖母はこれだけのものをいただきながらさんざん、ぶーたれていたとか(笑)今や、それどころか随分数が減ってしまっている。ばーちゃん、ゴメンネ。
この食器は誕生日やクリスマスなど大切な日の食卓に必ず上った。私はいつか自分がディナーセットを持つなら「こんな」セットが欲しいと思っていた。そして、近年のノリタケで私が最も「ノリタケらしい」と思うシリーズをやはり1ダースで買った。それが9662 APHRODITEシリーズ。デザートのプレート の写真で使用した皿に対してhenさんが素敵だと言ってくれたが、これは正直とても嬉しいコメントだった。
自宅に生家のノリタケを送り、きれいに洗ってテーブルに並べたとき、あらためてその美しさに胸が締め付けられる思いがした。
名古屋にあるノリタケの博物館に展示されているような食器を実際に使うことが出来るのは、どんな高価な現役のブランド食器を使うより心地よい。
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by friand | 2005-08-19 12:04 | 道具・小物

私のルセットの源流

お菓子を教えていて結構な年月が経つのだけれど、これがy…さんのお菓子だ、といえるものってあるのだろうか、と思う。
確かに私は色んなお菓子を作ってきた。得意な分野もあればそうでないものもある。で、私の作るお菓子をかなりの数食べてきた人はある種の傾向があることに気づいていると思う。
例えば私のお菓子作りの底流には「エコール・ルノートル」のルセットがある。比べるのはちょっと畏れ多いがピエール・エルメも同じだ。私はよくエルメの配合を参考にするが、それは多分お菓子に関して最も多感な時期に「ルノートル」のルセット、味に接したという共通点があるからだと思う。接した時期もそう大きくかけ離れていない。だからエルメのルセットを見ると彼が何を言いたいのかとてもよくわかる。
そう言う根っこを持ちつつ、自分の好みに合うもの、自分の環境で作りやすいお菓子のルセットを作っていき、家庭で作りやすそうなものを教えるわけだ。
配合はそう特別なものではない。
ただ、私が実際に試作し、試食したものと同じ配合、同じ材料で作る。つまり、私というフィルターを通してルセットを提供しているわけだ。
それは必ずしも私のオリジナルのルセットというわけではない。ただ一番多感な時期に影響を受けた味、と言うよりはお菓子の組み立て方、の上に今の私のお菓子作りがあることは紛れもない事実だと思う。
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by friand | 2005-08-06 16:04 | お菓子雑感