カテゴリ:雑記( 65 )

ベルエポックの詩神たち

d0003995_18214933.jpgベルエポックの詩神たち
〜詩人と音楽家・エスプリの交流〜
マラルメ・ルイス・レニエの詩から生まれた音楽

コンサートを聴きに行った。
井の頭線永福町駅から歩いて8分、
ソノリウムという100人収容の小さなホール。
スタインウェイのフルコンがあり、客席もとても良い感じで二階席もあり、照明もおしゃれ。
天井はもちろん高くて音響も、たぶん楽器や演奏家を選ぶだろうけれどとても良い。

冷たい雨の夕方、フランスの香りたっぷりの演奏会だった。
出演者が二期会フランス歌曲研究会のメンバーらしく、フランスに特化させた時間と空間を見事に作り出していた。

ラ・フォル・ジュルネが盛況だったり、こういう狭く深い世界を表現できたり、それにふさわしいホールがあったり、やっぱり東京ってすごいな、とすっかりつくばの人になった(その前は奈良の人だったし)私は思ったのだった。
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by friand | 2010-03-08 18:33 | 雑記

時代

昨年より断続的に奈良の生家の整理に入っている。
無人になっていた家だが、ちゃんと住みこなせば“お屋敷”といえる造りだけに荒れ果てた姿は見るにしのびないものがある。
しかし私が帰るとこの家が大きく深呼吸するのを感じる。生きている。
この家の持つ矜持だろうか、荒れた中にも毅然とした姿を保つ生家を前にして、維持しきれない末裔として忸怩たる思いがある。
戦前志賀直哉邸をはじめ文化人の家も多く手がけてきた数寄屋造りの下島松之助棟梁の仕事には80年経った今も何の狂いも生じていない。

子供が育つには住みにくい家だった。夏涼しく冬寒い伝統的な日本の家。南側と北側の両方に廊下があり窓のある部屋にあこがれた。
唯一窓のある部屋が女中部屋だったというのは皮肉な話である。

ここは八墓村ですか? 奥から双子のおばあさんが出てきそうですね、と言った人もある。
しかし、私にとっては不思議と邪気のないこわくない家だった。

色んなものの行き先を見つけてあげないといけない。

棚の奥に私がはじめてフランスに行ったときMORAで買ったシノワがあった。
余りにプロっぽすぎて家庭では使いにくく、ずっとお蔵入りしていた道具だ。
これを見つけた骨董屋の友人が、
「これは売れるよ、いい感じで時代が出てきている」という。
ああ、持ち主の私にもずいぶん時代が出てきているけど、値打ちはどうだろう。
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by friand | 2010-03-02 21:08 | 雑記

おひなさま

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思いがけず登場した和風の飾り棚のおかげで、玄関に季節感を出せるようになった。

奈良のおひな様と言えば一刀彫。作家や時代によって表情や奈良絵の衣裳の色合いなども違いがある。
5段飾りを出すのは大変だし、一つくらい持っていてもいいでしょう、ということで昔母が買ってくれたもの。湿気でシミが出てしまったけれど気に入っている柄とお顔。

私が子供の頃はおひな様は5段飾りが主流だったようで今のようにお道具つきの7段飾りではなかった。
私はお道具が欲しくて欲しくてたまらなかった。初節句の写真を見たらお道具が並んでる。このときだけ伯母のものを借りてきて飾ったのだそうだ。
私が大人になってからなのだけれど、その話をしたら伯母が自分のお道具を貸してくれるという。伯母の方はおひな様が傷んでしまってもう手許にはないらしい。そのまま持っていていいよ、と言ってくれて借りたままになっていた。
その後何年かして伯母は亡くなった。
従姉にその話をしたら気に入っているんだったら、Yちゃんにあげる、と言ってくれた。ありがたく伯母の形見としていただいたのがこのお道具。

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d0003995_752130.jpg最も気に入っているのがこれ。携帯用のお弁当箱なのだろうか。開くとこんな感じに。
飾ったことのある人ならわかると思うのだけれど、“雛形”と言う言葉があるように、おひな様は全てが本物そっくりに出来ていることが嬉しくてたまらない。親王の刀が本当に抜くことが出来たり、右大臣左大臣の弓に糸をを張って、背中に背負ってる矢をつがえて障子を的に射てみたり。








d0003995_7102066.jpg伯母は大正生まれだったのでこれらはそれの頃のものだろう。
こういう今はもう手に入らないような細工を施されモノ。そういうモノが命を全うするまで手助けするのが人間の役割の一つではあるまいかと思う今日この頃。
これは食べたら終わり、のお菓子を作り続けている者のセンチメンタリズムかもしれない。

カタチとキオク。
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by friand | 2010-02-21 07:07 | 雑記

ファイトォ  一発 !

d0003995_7212788.jpg時々ムスメ宛に不審な荷物が届く。
今回はリポビタンD  10本。
懸賞マニアというわけではないが暇にまかせて時々応募しているらしい。
以前このblogで紹介した本枯れ節もその一つであるl。

カルピスソーダ500ml2ダースとか、畠中恵さん直筆のカード付き生花の花束が出版社を通して届いたこともある。畠中さんとは縁があって、別の時に「つくもがみ風呂敷」ももらっていた。
今回はCatch a waveという学校を通して配られている浜島書店が発行している英語の小雑誌。
ホットな時事問題を扱った高校生向けのとてもいい英語雑誌なのだけれど本文を読んでいるところは見たことがない。

懸賞に当たるのは大抵分母が小さいときだ。
分母の大きい宝くじも協力して欲しいなあ…

ボンボン・オ・ショコラの季節に突入した私の心強い味方となってくれるだろうか。
こういうドリンク剤飲んだことがないのでひっくり返ってしまうかも。

それにしても浜島書店、何でこんなのを懸賞の景品に出したんだ?
勉強の友?
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by friand | 2010-01-31 07:40 | 雑記

宝くじ

世の中にはお金があれば解決する問題がある。
そういう問題に直面しているときでも直面していないときでも
ああ、宝くじでも当たらないかなあ
と思ったりする。
で、ああ、宝くじにでも当たらないかなあ、と思って買った年末ジャンボは他の大多数の購入者と同様に完全に空振りだった。

昨日、売り場の近くを通りかかったらロト6が目に入った。
とりあえずカードに一枚記入して千円分購入。
売り場の人は、スクラッチもありますよ、いかがです? とタイミング良く勧める。
一等が50万円と100万円がありますよ。
う〜ん、私が欲しいのはそんなはした金じゃないんだけど、と思いつつ(笑)
「じゃ、100万円のを2枚くださ〜い」と上手くのせられて400円也。
売り場のケースにちょうどバラになったのが2枚。
「こちらの2枚にしますか? それとも新しいのを開けましょうか?」と売り場の人。
一瞬考えて、その残ってる2枚を買うことにする。

そして削ってみると、一枚が5等100円、もう一枚が4等500円の当たり。
ああ、私はここで全ての運を使い果たしたのか、それともこれから始まる運気の上昇の前哨戦なのか。

乞うご期待!
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by friand | 2010-01-23 19:05 | 雑記

新年会

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あまり人付き合いがいい方ではないのでお誘いを受けることは少ない方だと思う。
古くからのお付き合いの生徒さんのお宅での新年会。お菓子の生徒と言っても私にとってはお姉さんみたいなもの。
お料理とおもてなしがとても上手。
ピアノ友達でもある。
クリスマスや新年、バラの季節に招いて下さることが多いので、周辺の人達はお声がかかるのを楽しみにしている。お声がかからないと催促することも。まあ、半ば強制的に押しかけていると言っても過言ではない。
d0003995_1515068.jpgダイニングルームに入って窓辺に飾られた花や食器、お料理などを見ると、もてなして下さってるそのお気持ちがダイレクトに伝わってきて嬉しくなってしまう。
本日のメインディッシュはビーフストロガノフ、サフランライス添え。
サラダにポテトグラタン、フルーツポンチ。d0003995_15211778.jpg
私がクリスマスの時紹介したフルーツポンチはこちらが元祖。
そして差し入れのフルーツサラダ、イースタークッキー、そして私はお決まりのガレット・デ・ロワとチャイのクレームブリュレ。d0003995_1523397.jpg
残念ながら一度に食べきることが出来なかったのでフェーブは出てこなかった。
誰に幸運は行ったのだろう。
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by friand | 2010-01-17 15:31 | 雑記

和風空間が-2

d0003995_21264128.jpgそんなワケでいきなり玄関脇に出現した棚だけれど、ちょうどお正月の屠蘇器や漆器などを飾ってみるとなかなか静謐な空間ではあるまいか。
一枚だけあった和風の版画、置き場所が無くてトイレにあるチョコエッグのコレクションの棚の後ろに隠れていたのが見事に復活。
今まで行き場所、飾り場所の無かった小さなものが生かせるかもしれない。
一緒に持ち帰った螺鈿の正月用漆器は今年のお節には間に合わなかったけれどとにかく飾ってみる。小振りの四段重がついていて小さい頃からの私のお気に入り。
まさか私の手許に置くことになるとは思っていなかった。これは嬉しいことなのか寂しいことなのか複雑なところ。d0003995_2134816.jpg
詳しい人に見てもらってはじめてわかったのだけれど三段の盃はこのセットとは別のものらしい。
これだけ格が落ちるんだそうな。屠蘇器に合わせたものに買い替えなさいと言われてしまった。
また所々傷みが来てるのでちゃんと修理に出すようにと。修理先まで紹介していただいた。
何しろ昭和初期に建った家のそのまた前から存在したものなのだから。

d0003995_21463286.jpg輪島のお椀も一段と美しく見える。輪島の工房の蔵出しのもので、未使用だがずいぶん古いものらしい。日本産の漆が使われている。
東南アジア産の「ジャパンド」が当たり前の世の中、今の時代にはもはやなかなか手に入らないものだそう。
d0003995_215023.jpg東大寺のお水取りの椿の土鈴と興福寺の厄除けの土鈴。かわいく納まってくれちゃった。
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by friand | 2010-01-11 21:20 | 雑記

和風空間が

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やっと2009年の主な話題が終わり、
あらためて、明けましておめでとうございます。
お菓子を中心に書いてまいりましたが今年も作ったもの食べたもの、そしてお菓子に限らず周辺の事などに言及してゆきたいと思っています。

さて、突然我が家に和風空間が出現した。
上の屠蘇器もその一つ。築13年の2×4住宅に本格的な和風の部屋/生活など望むべくも無く、来客用に畳の部屋はあるもののあくまで人数に限定されない使い勝手を重視してのこと。
そんな我が家にあまりに突然の黒檀の飾り棚。
d0003995_1475688.jpg幅半間の超和風のこの棚。実家にあったものだが置き場に困り、また二束三文で処分するに忍びず、たまたま来合わせた骨董/時代のついた雑器などの好きな人達の薦めもあって、運ぶことに。
玄関にいずれちょっとレトロな洋風の飾り棚でも欲しいと思ってた場所にサイズ的にはぴったり納まる。
でも実際に置くまでは非常に不安だった。
唐木の家具を下手に配置するととても陳腐になると個人的には思っていたからだ。
背景のシナベニヤに塗装した腰壁、十分陳腐か?
でも北側の玄関が幸いして薄暗がりでは余り目立たない。
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by friand | 2010-01-10 14:29 | 雑記

2009年クリスマスパーティー

d0003995_2028185.jpgもう10年以上も続けているクリスマスパーティー。2,3家族から多いときには5,6家族が集合。
私は音楽、特にピアノが好きなのだけれど演奏はたいしたことはない。それでもつたない芸を披露していた時もあったのだけれど、時が経つにつれ子供たちが上達して、私の出る幕は無くなってしまった。
持ち寄りの料理と、一芸披露の年に一度の集い。
d0003995_20335972.jpgピアノソロ、バイオリン、フルート、アンサンブル。
今年は音楽好きの大人が全滅で演奏してくれたのは子供たちだけ。
それでも子供が小さかった頃はプロに演奏してもらわないと間が持たなかった。今やいざとなったら弾かないといけないかな、と思ってくれているはずの人も出る幕が無いくらいに子供たちの弾く曲の一つ一つが大曲になってしまった。
d0003995_20382482.jpgお料理はターキー、カナッペ、サラダ各種、ブイヤベース、カレー、ラザニア等々。
デザートは私が担当でビュッシュ・ド・ノエル(国産マロン)とフルーツポンチ。
フルーツポンチはここ数年作り続けている。大勢集まるときには本当に重宝。
私が教わったときにはシロップ代わりにグアバジュースを使い、三ツ矢サイダーで割るというものだった。
何だか三ツ矢サイダーの味に飽きが来ていたので今年は白桃ジュース(グアバは高いんだもん)とバニラ風味のシロップをベースに炭酸で割った。
フルーツはパンチ(ヒンドゥー語で数字の5を表す)、つまり5種類。いちご、りんご、キウイ、バナナ、オレンジ。
天然素材をベースにしたので例年より美味しかったと思う。
一度お試しあれ。でも三ツ矢サイダーでも十分美味しいよ。

こんなお遊びも子供が付き合ってくれているうちが花。
たぶんもうあと数えるほども無いくらいにしか開催できないだろうと思うと少し寂しい。
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by friand | 2010-01-09 20:48 | 雑記

路地咲きのバラの花

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埼玉県に住む従妹から路地咲きのバラの花が送られてきた。
正確には従妹ではないのだけれど昔から従妹待遇で付き合ってきた。
路地に咲くバラの花を見て、私の亡くなった父のバラ園を思い出してくれたらしい。
父はハイブリッドのバラを何百本と作り、春と秋のコンテストにいつも出していて、入選の常連でもあった。
盛りの頃となると庭中にバラの花が香った。
私の実家を知る人はバラと私のお菓子をセットで思い出してくれるらしい。
父は私の客のためにバラを丹精し、私は父の客のためにお菓子を作った。そんな時期が何年かあった。
お互いに自分の好きなことを通して孝行することが出来た幸せな父子であったと思う。
そして母はそのどちらもを応援してくれた。時にはぶつぶつ文句を言いながらも。
父の丹精したバラの庭はもう無い。
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by friand | 2008-09-20 20:23 | 雑記