最近買ったノルディックウェアのもう一つの方の型、カテドラルでビスキュイ・ド・サヴォワを焼いた。
あまりの美しさに感動してしまった。 クレームシャンティーでも添えて食べると美味しいよと丸ごと知人にあげた。 シフォンケーキだと信じて食べたらしい。 確かに軽いところがよく似ている。シフォンケーキの方がもう少ししっとりしててさらに空気が多い感じか。 しかし、シフォンケーキは専用の型で形が安定するまで冷まさないとあの形にはならないので、こういうフォルムは不可能だ。 ところで私はシフォンケーキを焼いたことがない。あの「型」に依存した作り方が好みに合わないこと、また中途半端な気取ったサロン・ド・テで妙に高い値段で供されていることに偏見があるからだ。 要するにシフォンケーキは冷めるまで型に貼り付けた、まるでのり付けした洗濯物のよう。でも型さえあれば簡単にできるし、そこそこ味のバリエーションをつけることが出来るので家庭菓子としては優秀。 しかし、この材料費の超かからない、テクニックもそれほどいらないほとんどが空気で出来ているようなお菓子が、妙に高い値段で供されるのは許せないと思ってししまう。マドレーヌ1個、150円だとしたら、シフォンケーキ直径24cmを12等分したのにシャンティーをたっぷりつけて、テイクアウトでせいぜい200円が妥当な線だと思う。サロンで食べた場合は乗っかってくるお皿とカトラリーの格で値段が変わるだろうけれど、350円以上は出したくないなあ。というよりお金を出して食べるものじゃないような気がする。 いくらでも食べられるお菓子というのは「美味しいからいくらでも食べられる」という意味と「いくら食べても満足できないからたくさん食べてしまう」という意味の2通りがあると思う。シフォンケーキは後者。だって、何度も言うようだけどほとんど空気なんだもん。
by friand
| 2005-06-11 11:30
| お菓子雑感
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