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ピエール・エルメのボンボン オ ショコラ

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ショコラは高い割に落胆することも多いので敢えて食べることはあまりしていない。
それに何より自分好みに合わせて自分で作ったボンボン オ ショコラがやはり安心出来て美味しいと思うし。
私の数少ないショコラの実食で最近食べて美味しかったのはドゥバイヨルミッシェル・ショーダン、土屋公二氏のテオブロマ。(名前が挙がっていない有名メゾンは単に私が食べていないだけ)

ドゥバイヨル手堅く美味しいチョコレートを提供してくれる。
ショーダンはパリで食べた。
土屋氏のボンボンは日本のショコラティエの質の向上を実感させてくれる新鮮さと美味しさだった。チョコレート本来の持ち味を生かした明快な味だった。
ショーダンもよく似ていて土屋氏とよく似た構成で、それにもう少しフランス人らしい色彩(色ではなく味の色彩)にあふれたものだった。
聴けば土屋氏はショーダンの弟子らしい。
そしてショーダン氏はスイス人をチョコレートの師としているということだ。
なるほどそれで私の好みなのか、と妙に納得した。

フランス語を使ってお菓子やフランス料理関係の仕事をしている友人からエルメのボンボン オ ショコラの詰め合わせをお土産にもらった。
パリで買ってきたものでこの写真の分でおそらく280g入り28€箱だと思う。

エルメのボンボン オ ショコラの味には驚かされた。
中のガナシュはやたら酸味の強いものが多い。
フランボワーズ、オレンジ、ユズ、パッションなどなど。
そしてコーティングのチョコレートもかなり酸味のきつめのものを使っている。
だからガナシュのナチュールと説明されているものでも酸っぱい。
全てのラインナップの約8割が酸味、という感じ。
そして一筋縄ではいかない複雑な味と香り。
さすがに素材の良さと鮮度を感じさせるものではあるのだが。

確かにフランスのショコラティエは酸味のあるチョコレートをよく使う。
ヴァローナのマンジャリをはじめとする酸味のある素材としてのチョコレートを広めたのはフランス人。
昔はチョコレートにとって強すぎる酸味とは忌み嫌うべきもので、いかにそれを取り除くかが課題だったそうだから。

私はもともと酸味の強いものに弱い上にチョコレートは余りエキセントリックな味は好まない。
と言うわけでエルメのボンボン オ ショコラにはマイッタ。
10グラム程度のボンボンなのにどれ一つとして最後まで丸々一個食べることの出来るものは無かった。

HPを見ると日本のブティックでもほぼ同じラインナップでボンボンがある。
フランスはともかく、本当にこの味が日本でも受け入れられているのだろうか…
それともこんなふうに思う私の味覚がお子ちゃまなのか…
by friand | 2008-03-14 18:20 | お菓子雑感
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