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ライオンキング

ミュージカル「ライオンキング」の出来がどうこうとか言う以前に、あらゆる意味で私たちはこれを見るべきではなかったのだろう。
この演目はセリフ部分と、踊りと音楽の部分がはっきり独立していて、セリフ回しの面白さで笑わせ、音楽・踊りで感動させよう、という作りである。
そして歌・踊りの部分が非常に少ない。

しかしあの有名なオープニングの歌は素晴らしかった。
物語の始まりを予感させる。
しかしそれが全て。
他の出演者の歌はたいしたことはなかった、と言うより大した歌唱力を必要とするほどの役がなかったと言うべきか。

大道具の作りは雑で、幕間の転換も美しくない。
衣裳や装置は「欽ちゃんの仮装大賞」と「スター隠し芸大会」とどこかの学校の「生活発表会」を足して3で割った様な出来だ。
大まじめだけれど滑っている。

最初私たちは失笑しながらもその陳腐さを楽しんでいた。
そして、いつか感動が訪れるかもしれないと言う希望も捨てていなかった。
しかしシンバに父ライオンが自分のプライドを見せ、王たるものの心得を説くアニメでも有名な場面ではまるでお涙ちょうだいのBGMとくさい芝居。
そして圧巻は前半のクライマックス、ヌーの大群が暴走するシーンの演出。
見ていてちょっと恥ずかしい。
劇団四季でも同じ演出をしているのだろうか…
バウムクーヘンを焼く筒のような物にヌーの模型が付いていて、それが何本もクルクル回っていたのだけれど。他にも色々演出の方法はあるだろうに。
途中でアホらしくなって寝てしまった娘はこの場面を見られなくてとても残念がった。

それでも親子連れや若いカップルは楽しんでいた。
セリフとの合わせ技で楽しめる構成になっていたのだろう。
「オペラ座の怪人」とは客層もずいぶん違い、大衆路線だったが一口にミュージカルと言ってもこうも違いがあるとは、予想外だった。

と言うのが「ライオンキング マイナス セリフ」を見た感想。
「セリフ プラス 歌・踊り」 として観た人は私とは全く違う感想を持つのだろうか。
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by friand | 2007-12-27 18:48 | パリ - ロンドン
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