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7月の松茸

d0003995_21173475.jpg松茸と言えば秋の味覚の代表だが、それは国産の旬のことで実際は夏になると外国産の物が出始める。今日たまたま覗いた果物屋さんで初物の松茸を見つけた。何とも立派で新鮮。今年初入荷だそうだ。
香りは秋の物には及ばないがどうよ、と自慢げなご主人。
私は一年に一度だけ、必ず松茸を買って食べることにしている。そして絶対に作るのは土瓶蒸しだ。
私の生家にはちょっと小降りの松の葉の模様が描かれた土瓶蒸し用の土瓶があった。一年に一度、秋祭りの頃にこの食器が登場する。小さい子供にまでもちゃんと一人前ずつ用意される。おちょこのようなふたにつゆを注ぐ。このおままごとのような儀式は小さな私にとって至福の時だった。
兄が結婚して最初に買った食器が土瓶蒸しだった。私も結婚するときに自分の土瓶蒸しを買った。土瓶蒸しは私たちにとってたぶん家庭の象徴のような食器なのだ。

私は果物屋のご主人に一年に一度だけ、でも必ず食べる松茸の土瓶蒸しの話をした。ご主人はそうなんだ、松茸を食べるということはこれは贅沢とか、そう言うレベルの話でではなく、「祭り」なんだ、と言った。私はそのご主人の「祭り」という表現にほだされて、松茸を一箱買った。大きいのが3本入って6000円。悪くない買い物だと思う。

今夜、我が家は松茸の土瓶蒸しと、松茸ご飯、焼き松茸が食卓に上った。
嗚呼、今夜我が家に突然「祭り」が訪れた。
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by friand | 2007-07-04 21:34 | 料理
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