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Mille-feuille ミル フイユ

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私がこの世で一番好きなフランス菓子は「ミル・フイユ」である。
ご存知の通り、市販では滅多に美味しいものには巡り会えない。
だから自分で作る。

良質のバターを使用し、妥協のない作り方と焼き方、そして少しこってとしたバター入りのクレームパティシェール。それを出来上がってから1時間以内に食す。
もちろん焼き上がったフィユタージュはキャラメリゼ。

かつて私はずっとそのように教えてきた。
しかし時は経ち、大人も子供も手作りをしなくなった。作る人も高いレベルのものを求めなくなった。
そして世の中がいろんなものに「時間」をかけることに価値をあまり求めなくなった。
私にしても、母が私たちにしてくれていたことの一体何分の一を手間ひまかけていることだろう。
衣類にしても保存食をはじめとする食べ物にしても、日常の食事にしても、年中行事を含めた日常にしても。

しかし、せめても。
様々なライフスタイルが時代に合わせて淘汰されてきた。
その中で消えていくものもあれば姿を変えて生き残るものもある。
100%の生き残りは無理にしてもそれが持つ美味しさの「本質」だけは残していきたいものだ。


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という訳で最初は残り物のフィユタージュ生地で作っていたこのミル・フイユ、最近では生地はとてもリッチなパート・ブリゼといっても良い生地で最初からこの形で作ることが多い。
食べる直前に組み立てる、ほとんどデセール レストラン。
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by friand | 2012-01-30 10:00 | 本日の制作
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