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ガレット・デ・ロワ

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フランスの新年のお菓子ガレット・デ・ロワ。
エピファニー(御公現)のお菓子だ。
エピファニーは私たちには馴染みの薄いものだがカトリック教国に於いてはクリスマスの終わりをなすものである。イエスの誕生から東方三博士の神の子の誕生の宣言、すなわち12月25日から1月6日まで続く15日間の降誕節を祝う最終日である。
現在フランスでは6日ではなく2日から8日の間の日曜日ということになってる。
フランスで主に食べられているこのお菓子は12月の下旬から店頭に並び一月いっぱいは季節のお菓子として新年のパーティーなどに供される。
フェーブと呼ばれる小さな陶器の人形が入っていてそれに当たった人はその日一日王様(または女王様)になる。
ディスカール・デスタン大統領の時代に、閣僚の新年会でガレット・デ・ロワが出された。フェーブに当たった人はその日一日大統領になる、という大統領の提案。当たった閣僚はびびって飲み込んでしまいついにフェーブは出てこなかったと言う逸話があるが、本当の事なのだろうか?
d0003995_19393377.jpgもう一つガレット・デ・ロワがらみ。
「シェルブールの雨傘」というフランス映画をご存知だろうか。
カトリーヌ・ドヌーブ主演のミュージカル映画である。
ドヌーブ演じる主人公の恋人が徴兵されてアルジェリア戦争に行く。彼が出発したあと主人公ジュヌビエーブは身ごもっていることをしる。しかし彼との連絡は途切れがちとなり…
と言うわけで彼女は現実的な選択をして彼女にぞっこんだった宝石商とおなかの子供付きで結婚する。
そして戦地から戻った恋人も主人公も別々にそれぞれに自分の人生を生きる。
ラスト、ジュヌビエーブがベンツに乗ってガソリンスタンドに立ち寄るとかつての恋人が経営者である。恋人の息子の名はフランソワ、そしてジュヌビエーブの娘の名はフランソワーズ、この子が生まれたら男でも女でもフランソワにしよう(フランソワーズは女性形)と二人で言っていた名前だ。
あ〜あ、それぞれの配偶者こそいい面の皮ではないか。
というロマンチックでも何でもない現実的な話である。
その気の毒な宝石商がジュヌビエーブにプロポーズするのが確かエピファニーの日。
そしてフェーブは彼女に当たる。宝石商は君が女王様だよといって紙の王冠を被せてやる。
この映画、恐ろしいことに全編が歌のミュージカルである。どう考えてもミュージカルに合うとは思えないテーマ、しかもセリフなし、全て歌。
こういう話を全編歌でやるのはどうかと思いますよ。
カンヌ映画祭でパルム・ドールもとっていて不朽の名作だとする評もあるのだが、私的にはフランス映画史上最大の×映画ではないかと。
私が学生の頃はよく洋画劇場や深夜映画などでやっていたのだけれどさすがにこの頃はみないなあ。
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by friand | 2010-01-12 08:22 | お菓子雑感
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